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バンク・オブ・イノベーション(4393、略称:BOI)=AI Referee抽出2022年9月26日

バンク・オブ・イノベーション(4393、略称:BOI)は、ゲームアプリ会社である。スマホ向けのゲームの開発を専門に手掛けている。

IPO物語:2018年

バンク・オブ・イノベーションは2018年7月24日、東証マザーズに株式の新規上場(IPO)を行った。

目論見書に記載された想定発行価格(870円)から算出した資金吸収額は2億3000万円だった。マザーズの「超小粒案件」と位置づけられた。

初値は公募価格2倍の2000円

初値は公開価格960円の2.08倍となる2,000円だった。IPOに伴う売り出しに応じたのは経営陣のみだった。上場時点の社長は、創業者の樋口智裕氏。

上場時点での投資事業組合の保有株は合計91万2000株だった。公開株数(26万5000株)の3.4倍にのぼった。このほか、サイバーエージェントも株主に名をつらねていた。

公募価格 960円
初値 2,000円

商品のヒット率の高さが強み

上場時のバンク・オブ・イノベーションは、商品(ゲームアプリ)の成功率の高さが強みだった。

当時4タイトルを運営していた。このうち2015年にリリースした「幻獣契約クリプトラクト」は累計1,000万ダウンロードを達成していた。2017年にリリースした「ミトラスフィア」は450万ダウンロードまで伸びていた。

デザインを内製

バンク・オブ・イノベーションは「高品質デザイン」と「集中開発」が持ち味だった。

ゲームのソフト会社は、デザインを外注する場合が多かった。しかし、バンク・オブ・イノベーションは社員の4割をデザイナーが占めていた。自社のデザイナーがキャラクターなどIP(知的財産権)を生み出す態勢だった。

本数を絞る

加えて、新規リリース数を年間1、2本に絞っていた。競合他社は、平均7、8本だった。

経営資源を少数タイトルに集中させていた。それによって、ヒット率を高めた。

イベントで課金を増やす

課金収入の獲得も順調だった。利用者の行動を分析して、適時イベントを投入した。

例えば「幻獣契約クリプトラクト」は、リリース当初に1億円程度だった月額課金額が徐々に拡大した。25カ月目には2億円に増えた。

パソコン版はIP貸出も

なお、バンク・オブ・イノベーションでは、ゲームのIP(知的財産)のライセンス供与(外部企業への貸出)も行っていた。例えば「幻獣契約クリプトラクト」では、パソコンや据え置き型ゲーム機向けのゲーム会社にIPを貸与した。

創業物語:2006年

バンク・オブ・イノベーションは2006年1月に設立された。創業者は樋口智裕氏(上場時の社長)だった。当初はシステム開発会社だった。

その後、一緒に学生ベンチャーを起業したことがある富島寛氏らと合流。メンバー5人になった。

【2005年】動画検索エンジン「Fooooo」開始

創業後まもなく、動画検索サイトを開発した。名称は「Fooooo」(fooooo.com)。2006年11月にサービスを開始した。

当時、日本を含む世界中で「Youtube(ユーチューブ)」が普及し始めていた。これを受けて、「Fooooo」では、ユーチューブをはじめとする国内外の50を超える動画共有サイトに対応した。

Google(グーグル)のようにキーワード(単語)入力で必要な動画を横断検索できた。当時、Googleの動画検索はあまり発達していなかったため、人気を博した。サービス開始から1年強で利用者数が1000万人を突破した。

日本企業のサイト経由でYoutubeに投稿

Foooooでお金を稼ぐため、2007年に企業向サービスを開発した。企業のサイトを通じて、Youtubeなどに動画をアップする機能を提供したのだ。さらに、動画投稿者が広告収入を得られる仕組みを業界に先駆け確立した。

当時の日本では、メディア企業やネット接続業者が自らが動画サイトを開設する動きがあった。自社のウェブサイトに動画投稿コーナーを設けていたのだ。だが、投稿動画が十分に集まらないのが実情だった。

バンク・オブ・イノベーションはこうした点に着目し、Youtubeなどの一般的な動画投稿サイトにも動画を共有できる仕組みを整えたのだ。

例えば利用者が車関連の動画を投稿する際に、中古車情報サイト経由でYoutubeにアップできる。さらに、情報サイトを運営する企業側は自らの判断で投稿動画に広告を添付することを可能にした。また広告対象とした投稿動画の制作者には対価を支払う機能も用意した。

海外でも人気

「Fooooo」の検索対象動画は2007年3月時点で約2300万件だった。2007年7月には、米国のリード/ライト・ウエブでビデオ検索エンジンのトップ10に選出された。2008年には世界最大級の2億3000万件にまで拡大した。

検索対象動画数が多いだけでなく、見たい動画が見つかりやすいように検索の質も高めた。10カ国語に対応した。

2008年末時点のページュビューは国内外で月間約5000万件だった。ユーザーの6割が海外からのアクセスだった。